竹内道宏(26歳)part.2|20代クリエイター限定インタビューマガジン creatalk

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2.放送禁止のパフォーマンス、漫画家を目指していた頃

竹内道宏02(写真:はっしん様)

ーー次はあのパフォーマンスについて聞きたいんですが、竹内さんって普段話していると結構大人しい感じの人なのにあのぶっ飛んだステージがすごい衝撃的で(笑)。あれはいつからやってるんですか?
(注:竹内さんのパフォーマンス……テレビの音源を自身で編集し、著名人の幽霊たちと会話・格闘するという設定のもの。金八先生が「ドラッグ、分けて下さい」と懇願しそれに対して矢沢永吉が「あるよ、リビングにドーンと」と答えたり、黒柳徹子が「カタくなっちゃったの?」「見せてごらんなさい」「あーら可愛い」と迫ってくるなど、爆笑必至)

「08年の4月が最初のステージで、だから結構最近なんですけど。初めてやったのは法政大学の学園祭でしたね。僕は法政大には全然関わりはないんですけど。《シャムキャッツ》ってバンドの菅原君って子が僕のHPの昔からのファンで、それをきっかけにして知り合ってたんですね。そうしたらある日シャムキャッツが出るイベントを企画していた川副君っていう人からいきなり電話がかかって来て「竹内さん学祭とか出てみないっすか?」っていきなり言われて。川副君は《neco眠る》とか《あらかじめ決められた恋人たちへ》のツーマンライブを企画したこともあるやり手の人で、その人のことは知ってたんですけど、別にすごい仲がいいわけでもないし、僕面白いことなんてやったことないのに (笑) 。でもまぁ与えられた機会は絶対生かそうと思うんで、それで初めて何するか考えたんですけど……、でも何しようって。それで悩んでたら、川副君が僕のHP で公開してたラジオを聴いてくれていたらしく「あれいいじゃないですか」って言ってくれて」

ーーあのステージを同じことをラジオでやってたんですか?

竹内道宏03ステージの様子「そうですね。ラジオはもともと一人でずっと喋ってたんですけど、いきなり武田鉄也とか出てきたらみんなビックリするだろうなと思って考えて。それで僕は『三年B組金八先生』のドラッグの回がすごい好きでね」

ーーあれっていつのシーズンですか?

「いつだったかな。Hey!Say!JUMPの早乙女君とかが出てたシーズンですね。それがすごい感動して。でもなんか面白いのに使える気もしていて。それでラジオの中であの音声を勝手に使って会話するっていうのをアップしてたんですよ。でもラジオではやってたけど人前に出てライブでやるってなるとどうしたらいいんだろう、っていうのがあって。生でアドリブで喋れるか分からないし、どんな人が来るかも全く分からないし。だから話し相手は幽霊って設定にして、あらかじめ全部録音したものを流すだけで僕は動こう、と。もうあの時に法政大でやったのは今と全く同じですね。
 それから半年くらいブランクがあったんですけど、その間に「面白い」って盛り上がってくれてて。それが自信になったっていうか。そうしたら菅原君が今度は「レコ発を渋谷のO-nestでやるんですけど、竹内さんに出て欲しいんですよ」って言い出して。「えっ!! レコ発!?」って感じですよね。しかもO-nestっていう。学園祭でしかやったことないヤツがいきなりO-nestのレコ発なんて出ていいのかよって。でもまぁせっかくなんでやることにして。そのライブがきっかけになって色んな人に知り合えましたね。それで今は毎月渋谷LUSHのイベントに出るようになって、毎月新ネタを作るようにしてます。1月にはTHE NOVEMBERSも出るイベントに呼んでもらえて、フライヤーのイラストも書かせてもらったんです。本当に僕がでいいのかって感じですけど(笑)」

ーーライターやイラストや映像や活動している分野が広いですけど、最初はなんだったんですか?

「イラスト、というか漫画なんですよね。小さい頃はもう本当に凝りだしたら止まらない感じで。母親と幼馴染とかと買い物行った時も、みんながお菓子とか買ってもらうんですけど僕だけレポート用紙を買ってもらってたんですよ。なんかこういう言い方すると格好いいですけど、僕はただお絵描きがしたかったんですよね。当時兄貴がレポート用紙に漫画を描いていて、それに憧れて僕も漫画書きたいと思ってて。それで漫画を描き始めたら止まらなくて、学校でも休み時間に描いたり、ひとりでずっとカリカリ描いたりましたね」

ーーお菓子じゃなくてレポート用紙を買ってもらってたのは何歳くらいの時?

「小学生ですね、三年か四年くらい」

ーーその頃って漫画はなにを見てました?

「コロコロコミックだけなんですよ。ジャンプは大人の漫画だと思ってましたから。中学入ってからもジャンプはずっと読めなくて。ドラゴンボールですら僕の中ではすごい大人びてるなーって。僕はちょっと踏み込めないなーって思っていて。コロコロコミックで『ウルトラ怪獣かっとび!ランド』(’88〜’93)っていう漫画があるんですけど、それが僕の中ではかなりでかい存在ですね。めっちゃコテコテでベッタベタなギャグなんですけど、絵的にもやっぱ子供向けで。別に画力が必要な漫画じゃないし、これなら僕でもちょっとは近づけるかなっと思って。コロコロコミックの漫画にすごい憧れてましたね」

ーー当時は漫画家になりたかったんだ?

竹内道宏04竹内さんのイラストが使用されたイベントフライヤー「なりたかったですね本当に。というのも小学生のときに漫画描いてるとやっぱり人に見られるんで、色々と良く言われたりしてたんですね。絵上手いねって言われたり、図工の授業で先生に褒められたりとかして、まぁちょっと調子に乗ってたんですよね。これは僕イケるんじゃないかって思ってて(笑)。それで昔、進研ゼミのポイントを貯めて貰う景品でGペンとかのセットがあったんですよ。それで漫画描きセットみたいのを貰ったんです。ケント紙とかスクリーントーンも入ってて、これで環境は揃ったってことで描いたんですけど。でもコロコロコミックには投稿がなくて、ジャンプに送ったんです。しかも兄貴の漫画のモロパクリ作品を(笑)。まぁもちろん不採用だったんですけど、なぜかすごい落ち込んだんですよね。それで一気に漫画を描く気力も失せちゃって。それを境に漫画家っていうのはなくなりました。中学二年くらいになって環境が色々変わったのもあるんでしょうけど、漫画を描く気がすっかりなくなっちゃって」

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竹内道宏
(26歳/ライター・イラストレーター・パフォーマー)

竹内道宏プロフィール

たけうちみちひろ 1983年9月12日兵庫県生まれ
大学卒業後に上京し、日本映画学校に入学するも学費が払えなくなり半年で退学。高校時代に開設したHP「全世界組織解体続行委員会」やmixiにアップした中川翔子のライブレポが話題を呼び様々な交友関係を広め、ライター業を開始。一時出版社に勤務し編集者としても活動していたものの、今は退社しフリーのライター、イラストレーターとして活躍中。最近では『界遊』『spotted701』などに寄稿。
音楽を聞きに来たライブハウスの客たちを異様な風貌と意外な展開で爆笑に誘うステージングが大好評のパフォーマーであり、2010年1月には《THE NOVEMBERS》も出演するイベント「動物園 vol.1」に出演予定。今年のサマーソニックにも出演し話題沸騰直前のバンド《神聖かまってちゃん》と親交が深く、彼らのライブ映像を撮影しyoutubeにアップしている(たけうちゃんねる)カメラマンでもある。

「全世界組織解体続行委員会」
youtube たけうちゃんねる
twiiter:@takeuching

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