#08 ヌケメ(24歳/ファッションデザイナー)
profile
ぬけめ……1986年8月生まれ。岡山県出身。
高校卒業後に大阪のファッション専門学校に進学。08年より辺口芳典氏の作品提供を受け、ブランド「ヌケメ」をスタート。それを機に自身もヌケメを名乗るようになる。馬喰町の多目的スペースCULTIVATEのメンバー。
今年3月にはCULTIVATEと明るい部屋(四谷三丁目)での同時個展を開催し、8月にはブランドカタログ「ヌケメZINE」で【ZINE'S MATE presents THE TOKYO ART BOOK FAIR】に参加した。その他グループ展多数。
囲碁六段。漫画好き。
■ウェブ……割かとナイス コミュニケート
■twitter……@nukeme
introduction
ヌケメ。その妙な言葉は彼の名前であり、彼が手がけるブランドの名前でもある。彼の代表作はヌケメ帽。「8倍速の手段」「足し算が時々適当」「穴の中の穴の」「口と包丁」「本日は最前線の吉日」など、不可解な言葉が刺繍されたキャップだ。この帽子は劇団「快快」の公演で販売されたことなどで話題になった。
しかしヌケメ帽が広まって行く一方で、ヌケメくんが何者なのかがよく分からなかった。ファッション、ZINE、インスタレーション、写真など様々なツールを使って表現する彼は何を目指しているのか?
彼に興味を持ち始めたころ、ちょうど偶然飲み会で知り合うことができた。作品やツイッターでの発言を見て、彼はもっと鬱屈したヘンな人かと思っていたら意外と普通に明朗なナイスガイだったので驚いた。
だからこそ「こんなナイスガイがどうしてあのヌケメ帽を作っているのか?」という疑問は余計強くなり、取材を申し込んだ。
都立大学駅から徒歩10分、お風呂が外にある不思議な自宅で話を聞いた。
(取材・文:田島太陽/写真:市村岬/取材日:2010年8月5日)