the mornings(バンド)part.6|20代クリエイター限定インタビューマガジン creatalk

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6. 近くにいるかっこいいバンド

the mornings インタビュー(聞き手:田島太陽/写真:市村岬)

ーーでは全員アンケートも書いて頂けたところで、また4人にいろいろ聞きますね。最近はかなり色んな人と対バンしてると思うんですけど、ライバルというか、あの人たちに負けたくないみたいな人います?

純也:まぁ別に自分たちが好きなことやってりゃいいと思うんですけど、ただ、今周りにいる同年代のやつらにはちょっと負けたくないよね。Motion周辺でやってる人とか、SuiseiNoboAzとか、オワリカラとか。それに多少なりともメディアとか出てる人たちと一緒にやってるから、そこで僕らはどれだけできるかって気合入るし。

ーー最近はSuiseiNoboAzが結構な人気だけど、そんなに年変わらないよね

けいか:1こか2こ上なのかな。

ラリー:同世代の人たちはどんどん売れてくし、売れるたびに悔しいし。

純也:俺は悔しくはないんだよね。その人たちが売れてるから負けてるとは思ってなくて、その場で何ができるかみたいなところでは負けたくない。その場では俺らが絶対勝つと思ってやってるし。ガチンコ勝負ですからね。

けいか:「今日、俺らが一番格好良かったっしょ」ってライブのあとで結構言ってるしね。

ーーSuiseiNoboAzはメディアに出てるのに自分たちはまだそういうところにいってなくて、ってことにはそんなに思うところはない?

純也:単純にボアズは音楽的にも人としても大好きなので「おめでとう!頑張ってくれ!」って思いますね。僕らがメディアに出たいかと言われたら、出れたら嬉しいけど、それで何かとは思ってないかな。それよりももっと音楽的な部分で、そこで何ができるかみたいなところでやれればいいかなぁ。いや、羨ましいけど(笑)。

けいか:メディアに出て売れてるとされる音楽にあまりにかっこいいものがない、って思ってるでしょ?

純也:そうそう! 個人的にですけど、そういう音楽って基本的に嫌いなんですよ、ハッキリ言って。もちろん好きなバンドはたくさんいるし、好きな音楽もあるんだけど、だいたいは好きじゃない。

ラリー:え、そうなのっ(笑)?

純也:俺はね!

けいか:本当に偏屈なんです。

純也:かっこよくねーじゃんと思っちゃって。

ーーかっこいいと思うバンドってどんなですか?
the mornings インタビュー(聞き手:田島太陽/写真:市村岬)
純也:個人的には……

ラリー:いっぱいいるよね。

純也:いや、そんなにはいない。

ラリー:あれ(笑)?

純也:個人的な趣向だけで言うと、bossston cruizing maniaとtacobonds。ずっとやってて、売れたいとか思ってないから純粋に音楽のこと考えてて、それで完全にオリジナリティーのあるものをやってるってのがすごい。

ーーポンタさんはどうすか?

ポンタ:最近格好いいなと思ったのはtiala。すっごいかっこいい。ハードコアバンドなんだけど、すごくひん曲がってる。ライブも激しいし、気をつけないとケガするくらい。怖いもの見たさでライブに行ってみたくなるみたいな感じがすごく好きなんでしょうね。そのバンドも自分たちのいる領域っていうのを大事にしながらやってるっていうか、そこにかっこよさを感じるんですよ。

ーー自分たちの領域かぁ。

ポンタ:あと最近いいなと思ったのは、福岡のローカルでやってるTHE PRACTICEってバンドで、円熟された大人のパンク・ロックみたいな。僕らにもパッとすぐに分かる音楽をやってるんだけど、ちゃんと聴くとすごく年齢とか育ってきた環境とかが滲み出てくるようなバンドっていいなって思いますね。大人たちの背景が見えるのが面白いし、かっこいいです。

ラリー:そういう背景までがかっこいいって意味では、俺はULTRA BIDEがすごいと思う。ずっとやりたい音楽を続けてて、なおかつこのCDの売れない時代にお金とかを考えて、ちゃんと音楽だけで稼いでギリギリの生活を続けてるみたいな。あの人たち音楽しかできないし、本当に純粋なミュージシャンとして今の日本でやってこうとしてる。ハコ側とコミュニケーションとったり、お金がかからない場所を見つけたりして、客呼んで、売り上げをだして、それで新しい機材を買うとかってことを実践してて。俺はすごくその考えかたに影響を受けてます。

けいか:私は音楽的なところより、ライブでの姿勢が良ければというか、観てる人をワッと巻き込んでいくのが好きで。それだとtacobondsも好きだし、昨日(8/7 @渋谷LUSH)対バンした「テクマ!」さんも良かった。イケメンが、ただひたすら打ち込みのダンスミュージックをカラオケで流して歌うんですけど。前から名前は知っててどんな人なんだろうと思ったら、本当にすごくて。これはライブだわ! と。

ポンタ:確かにあの自信に満ち溢れた感じはすごいよね。やっぱりお金払って観に来てくれるし、楽しみにしてる人もいるわけだから、そういうショーマンシップはすごい刺激になる。こういう風にならなくちゃ駄目だなぁって思うところもあれば、ここはちょっと……ってところもあるけど。

けいか:たとえダサいことしてても、とにかく巻き込めればすごいと思うんだよね。

ポンタ:ほんとそう。そういう意味でも自分らがどう評価されてるのかって気になるところはあるかもしれない。それはCDが出たりしてどうこうってのもありますけど、例えばライブはどう思われてるのかなとか、活動の仕方どう思われてるのかなとか。それを受けてどうこうじゃなくて、どう思われてるのか。自分らがやった結果として気になるかなぁ。

純也:俺、最近そういうのどうでもいいやとも思ってて。もう嫌だったら嫌だって言いたいし、本当に適当にしてたいし。ライブはなんでやるかって言ったら売れたいとかでもないし、まぁ楽しいからだなって。なら、もうそれだけでいいじゃんってthe mornings インタビュー(聞き手:田島太陽/写真:市村岬)思って。本当はショーマンシップ的なこと考えないといけないと思うんだけど、でもそういうところを目指すっていうよりも、もっと脱いでいった時に、生身でやった状態でどうにでもなるって風になりたい。

ポンタ:まず「楽しい」がないといけないじゃん? 最近俺は人から観て楽しいって思われるようなことをしたら自分でも楽しかったりして。純也はそういう時期とそうじゃない時期が巡るよね。

純也:そうそう。でも今はもう割り切った感があるよ。

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the mornings
(バンド)

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ポンタ(84年生まれ/Vo,Key,Gt)、純也(84年生まれ/Gt,Vo)、ラリー(83年生まれ/Ba)、けものけいか(84年生まれ/Dr)からなるバンド。大学生だった03年に結成し、05年には自主的にアメリカツアーを敢行。全員が社会人になってからも精力的に活動を続け、EPやスプリット盤をリリース。
今年は東京オルタナシーンの有力バンドが集結した「TOKYO NEW WAVE」、HIP HOPシーンの注目レーベル「術ノ穴」、DEADKENNEDYSのトリビュート盤など様々なコンピレーションプロジェクトに参加、9月に東京大学で行われた「東京BOREDOM」にも出演、主催の一部を担った。変拍子や転調を多用したトリッキーな楽曲でフロアを熱狂させる爆発的ライブパフォーマンスが特徴。毎週末新宿Motion、秋葉原GOODMANなど様々なライブハウスで活動中で、もうすぐ待望の1stアルバムも発売予定。
公式サイト:*the mornings web paper*
twitter:@the_mornings
(ポンタ:@the_ponx、純也:@usamigeboku、ラリー:@magicalrally、けいか:@kemono_keika

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