the mornings(バンド)part.2|20代クリエイター限定インタビューマガジン creatalk

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2. アメリカで学んだこと

the mornings インタビュー(聞き手:田島太陽/写真:市村岬)

ーーじゃぁモーニングスができた経緯を教えて下さい。

純也:大学のサークルが最初でした。1年生が最初の発表ライブをするって時に、いきなりポンタから「今から練習したいからちょっとお前の家行くわ」って電話がかかってきて。一緒にバンドやってるわけでもなかったのに(笑)。で、いざ来たらなぜか一緒にラリーもいて、「誰コイツ!?」みたいな。

ーーその時点ではラリーさんとは知り合いじゃなかったんだ?

純也:そうですね。本当に学校入ってすぐの頃で。だから最初は3人でやってたんですよ。始めはみんなギターが弾きたかったから「誰がベースやんだよ?」とか言ってたけど。

ポンタ:結局ラリーが自分で「ベースやりたい」って言ったんだよね。

けいか:あれ、そうだったんだ。ギターの腕前が一番微妙だから?

純也:そう、最終的にはギターやる自信なくしたんだと思う。

ーーそれまでってみんな音楽はやってたの?

ポンタ:僕は中2くらいから地元の人たちとバンドやってました。そのバンドは大学入ってすぐくらいにライブハウスによく出るようになって、それと同じタイミングでモーニングスを組んだんだよね。

ーーけいかさんはいつ加入したの?

けいか:私は1年生の9月くらいに、コイツらと先輩と何人かで飲み会をやって。そんなに仲良くもなかったんですけど、そこで酔っぱらって、なぜか「やろうぜ!」ってことになった(笑)。

ーー「the mornings」って名前はいつから?

純也:割と早くに決まってたね。最初に作った曲がポップ・パンクみたいな感じで、それを友達に聴かせたら、「朝っぽいね!」って。それだけ(笑)。

ーーそれからもう8年でしょ。長いよねー。こんなに続くと思ってた?

純也:何にも考えてなかったですね。最初はポンタもラリーも他のバンドもやってたし。ただ1年生が集まって楽しくやってみましょうって始まって、そしたらもう8年経っちゃった。昔は本当になんとなく続けてて、働き始めてからの方がちゃんとやってるかな。

ーーえ、そうなんだ。学生の頃は音楽で食ってこうって考えはあったの?

けいか:私は考えたことは1回もないですね。

ポンタ:俺もあんまりなかったかな

純也:俺は考えてた。バカなことにこんな音楽やってても食えると思ってて。まぁすぐに無理だと気付くんだけど。

けいか:食ってる人がまわりに1人もいないからね(笑)。

ポンタ:誰ひとりとしていない。

the mornings インタビュー(聞き手:田島太陽/写真:市村岬)ーーじゃあ昔からモーニングスでプロになろうってのは全然なかった?

純也:個人的には音楽でメシ食いたいなって昔から思ってたんだけど、でもモーニングスでは無理ってことがわかって。その時に「バンドで食う」って道は諦めた。諦めたっていうか「そういうんじゃねぇんだな!」ってのが分かって。個人的には未だに思ってますけど、でもそれはこのバンドじゃない。

ポンタ:食えないよね、ほんとにね。

ーーそれはモーニングスの曲はいわゆる売れる曲ではないっていう自覚?

けいか:そうですね。でもこういうバンドじゃなくても今は食えないからね。

ーーちなみにモーニングスはリーダーはいるんですか?

純也:いないっす。

けいか:ポンタはリーダーっぽいキャラを出してる。

純也:そう、キャラはリーダー。

ポンタ:そうなの!?(笑)

純也:でもとりあえず全員がいないと進まないんですようちらは。ポンタがいないと歌メロができないし、ラリーは……ちょっとわかんないな。

ーー分かんないんだ(笑)

純也:でもラリーはいきなり巨匠と仲良くなってブッキングを勝手に持ってきたりする。

ポンタ:そうそう、ちゃっかりね。あと英語しゃべれるから便利だよね。

ーーそうだ、アメリカツアーに行ったんだもんね。

けいか:大学3年の夏かな、それもラリーが引っ張ってきて。

純也:あいつはもともとマイアミに住んでて、その時の友達とかを頼ってブッキングしてもらってたんです。

ーーどれくらい行ってたの?

純也:2週間弱かな、12日間でライブ3本だっけ。

ポンタ:結構なローペース(笑)。でもレコーディングで3日くらい使ったから。

ーーどうでした、アメリカは。

純也:すごいウケたんですよ。その時は今とちょっと違う音楽だったけど、それでも周りからは浮いてるなぁと思ってて、でもアメリカ行ったら褒められた! それで俺たち男衆は夜中にライブやった後、隣に黒人ばっかりいるクラブに連れてかれて。

ポンタ:あっはは! 行ったねぇ!

純也:マイアミのバイス・シティでね(笑)。「お前らいいとこ連れっててやる!」って言うからノコノコ行ったら、黒人がむちゃくちゃ踊ってて……。

ーーえ、その時けいかさんは?

けいか:私は1人取り残されてポツーンとしてた。みんなどこいったんだろうって思いながら酔っ払いにからまれてたよ。

純也:アメリカで思ったことと言えば、お世話になったバンドが海辺のガレージを借りて機材持ち込んで、常に練習できる状態にしてるのを「これが普通なんだよ!」って言ってたんです。ライブハウスもバーみたいな感じで、全部機材持ち込みでやってるのを見た時に、ちょっと考えは変わったかもしれない。ちょうどその頃って日本のライブハウス周りでも「ネオ・アンダーグラウンド」みたいな話があって。「なんで高いノルマ払ってまでライブハウスに出なきゃいけねーんだ」的なムーブメントがちっちゃくあったから、そういうのともリンクしたんですよ。
the mornings インタビュー(聞き手:田島太陽/写真:市村岬)
ポンタ:本来はそこで無駄にお金をかけるべきじゃないんだなーってすごい思いましたね。

純也:そう、その頃俺らもノルマとか払ってたし。「そういうもんなんだな」って疑問も感じてなかったけど。

けいか:友達に「お願い! まけるから!」ってメールして来てもらうみたいな。

純也:そこがアメリカなら違うんだねって。

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the mornings
(バンド)

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ポンタ(84年生まれ/Vo,Key,Gt)、純也(84年生まれ/Gt,Vo)、ラリー(83年生まれ/Ba)、けものけいか(84年生まれ/Dr)からなるバンド。大学生だった03年に結成し、05年には自主的にアメリカツアーを敢行。全員が社会人になってからも精力的に活動を続け、EPやスプリット盤をリリース。
今年は東京オルタナシーンの有力バンドが集結した「TOKYO NEW WAVE」、HIP HOPシーンの注目レーベル「術ノ穴」、DEADKENNEDYSのトリビュート盤など様々なコンピレーションプロジェクトに参加、9月に東京大学で行われた「東京BOREDOM」にも出演、主催の一部を担った。変拍子や転調を多用したトリッキーな楽曲でフロアを熱狂させる爆発的ライブパフォーマンスが特徴。毎週末新宿Motion、秋葉原GOODMANなど様々なライブハウスで活動中で、もうすぐ待望の1stアルバムも発売予定。
公式サイト:*the mornings web paper*
twitter:@the_mornings
(ポンタ:@the_ponx、純也:@usamigeboku、ラリー:@magicalrally、けいか:@kemono_keika

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