the mornings(バンド)part.1|20代クリエイター限定インタビューマガジン creatalk

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1.その場で思うままにぶちまける

the mornings インタビュー(聞き手:田島太陽/写真:市村岬)

ーー今日はよろしくお願いします。あの……ラリーさんは?

ポンタ:すいません、来てないっす。電話しても出ないんすよ。寝坊かな?

けいか:ほんとにスイマセン……。

ーーあ、いえいえ(笑)。じゃぁ先に始めちゃいましょう。まず俺は初めてモーニングスを見たのが去年10月の新宿Motionで、お客さんもすごい盛り上がってるし、ポンタさんたちもすごい楽しそうで驚いたんですよ。なんかはっちゃけてるなぁって。あの盛り上がりの突き抜け具合は初めて見た感じで、衝撃的でした。

純也:いやー嬉しいっす。ありがとうございます。

ーーあの妙な曲の感じがすごく耳に残って、何を目指しているんだろうと興味が湧いたんですよ。この間「TOKYO NEW WAVE」(6月11日/新宿motion・Marz)も観てたけど、あの時もすごかったでしょ。

けいか:あれはねぇ~~。史上最高にすごかった。お客さんもみくちゃで暴動みたいで。あの時のビデオ、何回も観てる(笑)。

純也:最近思ったのは、俺らってお客さんにステージにあがられても別に怒ったりしないし、機材とかめちゃくちゃにされてんのに楽しいし、気持ち的にはそれだけなんですよ。でもその場でみんなが思うままにやったのがこの間の「TOKYO NEW WAVE」みたいになる、って形がいいなぁと思う。

ーー今みたいな曲は昔からやってるの?

ポンタ:いや、最初は違ったんですよ。もともと俺とラリーで、「エモみたいなことやりたくない?」って言って始まったんだけど……なんかいつの間にかこんな感じになってます(笑)。

純也:最初の頃から「変なことをしよう」的なことはあって変拍子を入れたりもしてたけど、やっぱりエモっぽいというか、The Dismemberment Planみたいな感じだったのかな。それが段々「なんだかねぇ」ってなってきて。

けいか:「ライブを激しくやる」っていうのは前からずっとあったんだけど、それが曲と合ってなかったのかもしれない。

ポンタ:ちょうどその頃、下北沢のERAでライブした時にFugaziの映像が流れてたんですよ。動きが猫の喧嘩みたいで「コレすごいね!」って盛り上がったんだよね。ハコの人に聞いたら「Fugaziだよ」って教えてもらって。あれは衝撃的だった。

けいか:え、君たちそれまで知らなかったんだ? あんなに好きなのに。

ポンタ:ちゃんと聴いたことなかったんだよね。それからビデオ借りて4人で見て。そこまで直接的な影響っていうのはなかったのかもしれないけど、こういうのもあるんだなぁって。緊張感あって不穏で変てこな感じなのに、ライブも凄いしトリッキーだし。

ーー確かにモーニングスにもそういうトリッキーなところあるもんね。

ポンタ:そのぐらいから、スラッシュとかファストとかハードコアみたいなバンドとやることも増えたよね。ERAとかeM SEVENとかで。

けいか:あ、早稲田がターニングポイントだったんじゃないかな。tacobondsとやった。

純也:そうだ、2006年に早稲田の学祭に呼ばれたことがあったんですよ。その時に前々から好きだったtacobondsってバンドと初めて対バンできたんです。あのライブはほんっとすごかった! その繋がりからどんどん秋葉原GOODMAN界隈の人たちと仲良くなって、そういう音楽からも影響を受けるようになったらどんどんリズムが変になったんだよな。

ポンタ:どんどんウケない方向になった(笑)。

純也:でもライブの方法だけは、前から好きだった「ぶちまける!」みたいな感じから変えなくて、訳分かんない曲だけどライブのテンションだけは高い! みたいになってきた。

ーーその「ぶちまける!」感じが好きだったのは昔から?

純也:最初の頃はそこも議論があって、「客の方を見ない」とか「演奏をちゃんとやろうぜ」とか。

ポンタ:「喋らない」とか。

ーーなにそれ(笑)。

純也:MCでもショボーンとしてたしね。でもFugaziとか知って、もうちょっとライブハウスとかお客さんとか場を意識するようになって。

the mornings インタビュー(聞き手:田島太陽/写真:市村岬)ポンタ:攻めてく感じに。

純也:「そっちの方が楽しいじゃん!」って気付いてからは、どんどんガシャンガシャンやるようになったよね。

ポンタ:その頃からライブハウスだけじゃなくて、早稲田の教室とかスタジオとか、カフェで企画やったこともあって。ステージもないからフラットだし、PAもろくにないからお客さんと僕らが聴いてる音が一緒みたいな場所。こういうところでもできるんだな~とは思いましたね。だからそこから、前に放出するようなライブになってきた気がするんだけど。

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the mornings
(バンド)

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ポンタ(84年生まれ/Vo,Key,Gt)、純也(84年生まれ/Gt,Vo)、ラリー(83年生まれ/Ba)、けものけいか(84年生まれ/Dr)からなるバンド。大学生だった03年に結成し、05年には自主的にアメリカツアーを敢行。全員が社会人になってからも精力的に活動を続け、EPやスプリット盤をリリース。
今年は東京オルタナシーンの有力バンドが集結した「TOKYO NEW WAVE」、HIP HOPシーンの注目レーベル「術ノ穴」、DEADKENNEDYSのトリビュート盤など様々なコンピレーションプロジェクトに参加、9月に東京大学で行われた「東京BOREDOM」にも出演、主催の一部を担った。変拍子や転調を多用したトリッキーな楽曲でフロアを熱狂させる爆発的ライブパフォーマンスが特徴。毎週末新宿Motion、秋葉原GOODMANなど様々なライブハウスで活動中で、もうすぐ待望の1stアルバムも発売予定。
公式サイト:*the mornings web paper*
twitter:@the_mornings
(ポンタ:@the_ponx、純也:@usamigeboku、ラリー:@magicalrally、けいか:@kemono_keika

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