加耒徹(26歳/バリトン歌手)Part.5|20代クリエイター限定インタビューマガジン creatalk

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5.古典芸能を伝えるだけじゃなく

加耒徹(26歳/バリトン歌手)加耒徹(26歳/バリトン歌手)

ーーでは書いて頂いたアンケートについてですが、朝のトレーニングっていうのは何をやってるんですか?

「朝は筋トレとヨガと、時間が1時間くらい走ってますね」

ーー1時間も! それは歌うための体力作りみたいなことで?

「それもありますし、もうちょっと体が大きくなりたいんですよ。だから本当はプールとかがいいんですけど、なかなか行く勇気が出ずにいて(笑)」

加耒徹(26歳/バリトン歌手)ーー音楽だといちばん影響を受けたのはショパンなんですね。

「ショパンは完全に自分の人生の音楽としか思えないくらい見事なタイミングで引っかかるんですよね。福岡で最初に自分のお金で買ったCDがショパンで、東京で初めて行った演奏会もたまたまショパンで、海外で初めて聴いたのもショパンだったんですよ。特にショパンが好きってわけではなかったのに、たまたま入ってみたらやってて。そういういろんな思い出がありますね。曲自体がどうこうではないんですけど「またか!」って思ってことが何回もあったんです」

ーー気になるクリエイターの田中圭介さんっていうのは?

「彼は舞台作家でもあり演出もしてる人で、前に一回舞台を一緒にやったんですよ。ドン・ジョバンニの有名なオペラをやったんですけど、すごくユーモアで今までには考えられないような演出をしていて」

ーー新しい感じ?

「全く新しかったですね。オペラではなく演劇っぽい演出で。そういう新しさはこれからのクラシックには絶対必要だと思うし、変なプライドは捨てようよって考えの人で。音楽はすごく真面目にやるんですけど、でもくだけた作品になるんです」

ーー不安なことは「体が大きくならないこと」ってことですが、体は大きくなったほうがいいんですか?

「舞台映えしないんですよね。大きい劇場でこの細さだと爪楊枝みたいにしか見えないんですよ(笑)。太る必要はないんですけど、もうちょっとオーラを出すためにもある程度ガッシリしたいなっていうのはありますよね。せめて平均体重くらいにはなりたいです」

ーーえ、体重いくつなんですか?

「55キロくらいですね。あと10キロあれば見かけ的には普通の人かなっていう感じで」

ーー小学校の頃は目立たない子だったんですね。モテてそうなのに。

「でも小学校の頃は正直モテてた気がしますね(笑)」

ーーあ〜やっぱり(笑)。初恋は11歳ってことですけど、これはクラスメイトとか?

「そうです。はっきり覚えてますね。席が隣の子で、転校する時に手紙をくれたんです。でも小学生の頃ってそういうの恥ずかしいじゃないですか。だから返事もせずにそのまま終わっちゃいました」

ーー名前とか顔も覚えてます?

「はっきり覚えてます。恥ずかしいですね〜」

ーーちなみにこの質問の答えは「幼稚園の先生が初恋」って人がすごい多いんですよね。

「えっ! そうなんですか! うわー正直に言っちゃいました(笑)」

ーーいや全然いいです! ではまた音楽の話に戻りますが、自分で作曲はしないんですか?

「それはしないですね」

ーー歌う人は普通は作曲はしない?

「あまりいないですね。もちろん作詞作曲して自分で歌うみたいな人もいますけど。でも自分はもう少し実力がついたらなんらかの形で自分のものは作りたいと思ってますけどね。やっぱり古典芸能をただ伝えるだけではなくて、何か作品を作りたいなって」

ーー具体的にこういうものをっていうのはまだ考えてない?

「せっかくなので歌を作りたいとは思いますけど……曲かもしれないし、曲は他の人に作ってもらって詞を書くかもしれないし。あとは単純に映画みたいなものを作るかもしれないし。まぁ考え出したらきりがないですけど、ずっとそういう意欲はありますね」

ーー普段の生活の中ではそれはどういうのを聴くんですか?

「基本的には自分で歌う曲が多すぎるので、その関連のものを家でも聴いたりしてますね。でもビートルズ時代の洋楽とかイタリアのロックとかもすごく面白いですよ。気分転換にもなりますし」

ーーへぇ〜。どんな部分が面白いんですか?

「やっぱり明るくて聴きやすいんですよね。あとはフランスのラップも面白いです。だから最近の日本のポップスは聞いてないですね。聞けるなら聞きたいんですけど、なかなか時間が追いつかなくて」

ーーパフュームとかチャットモンチーは聞かないんですね。

「残念ながら、聴く余裕が……(笑)」

ーーカラオケは行きます?

「今は時間がなくて全然行ってないですけど、大学入った頃はよく行ってましたよ」

ーーあの、演歌の人が普通の歌を歌うとちょっと演歌っぽくなるじゃないですか。クラシックの人もそういうのあるんですか?

「ありますねー! クラシックみたいになりますよね。この歌い方が普通になってるんで、ポップスみたいな歌い方はできないんですよ。自分としてはポップスぽく歌ってるつもりなんですけどね(笑)」

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加耒徹
(26歳/バリトン歌手)

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かくとおる……1984年5月生まれ。福岡県出身。
5歳よりヴァイオリンを始め、高校で声楽を始める。2004年、東京藝術大学音楽学部声楽科バス専攻に入学。卒業時の2008年、同声会賞受賞。新人演奏会出演。現在は藝大修士課程の二年次在籍中。第20回友愛ドイツリートコンクール第2位。併せて日本歌曲賞、日本Rシュトラウス協会賞を受賞。
声楽を福嶋敬晃、勝部太の両氏に師事。これまでにG.ボッセ、M.アンドレーエ、E.オルトナー、F.レニッケ、鈴木雅明、現田茂夫、小泉ひろし等の指揮者のもと、九州交響楽団、藝大フィル等と共演。音楽ビアプラザライオンメンバー。その他受賞歴・出演歴多数。

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